私は現在Webディレクター10年目で、今回紹介する資格は全て取得しました。10年前に施工管理職からWebディレクターに未経験で転職しています。
Webディレクターにおすすめの資格
Webディレクターを仕事にする上で必須の資格はありません。資格は必要ない仕事ですが、持っておいた方が良い資格は多くあります。資格を持っていることでお客様やチームメンバーからの信用につながったり、自分自身のスキルアップになります。
Webディレクターにおすすめの資格一覧
ITパスポート | インターネットに関する基本的な知識 |
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Webディレクター | Webディレクターの業務に関する知識 |
Webリテラシー | Web関連職種の仕事内容の理解 |
ウェブ解析士 | Webサイトの改善に必要な知識 |
Googleアナリティクス個人認定資格 | 分析・解析の知識 |
Webアナリスト | 制作物が成果を出すための知識 |
Google広告認定資格 | 広告に関する知識 |
上記の資格がWebディレクターにおすすめの資格です。一番上のITリテラシーから順に資格の勉強をすると効率が良いです。また、「ITパスポート」と「Webディレクター」の資格はとても重要度の高い資格になっています。
全ての資格を取得する必要はなく、仕事内容や経歴によって取得するべき資格が違います。詳しい資格の紹介や勉強法は次の章でご紹介いたします。
ITパスポート
資格名 | ITパスポート |
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難易度 | |
重要度 |
インターネットに関する知識が幅広く学べる資格です。取得難易度は低く、取得までの勉強時間は約50時間です。
Webディレクターが最初に取得する資格におすすめです。私もWebディレクター1年目に取得しました。Webディレクターに関わらずWeb関連の職種の人は就職1年目に取得する人が多いです。
ITパスポートを取得するメリット
- インターネットの知識が身に付く
- 仕事への基礎理解ができる
- 国家試験の資格を取得できる
インターネットについての理解を深め、Web関連の資格の中で数少ない国家資格を取得することができます。
ITパスポートの勉強法
私は「いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」+過去問題でITパスポートの資格を取得しました。
ITパスポートの参考書は3冊ほど試してみましたが、紹介する参考書は図があるため理解しやすく、とても見やすい参考書になっていたのでスラスラ理解できました。
Amazonの商品ページで参考書の一部が観覧できるので、是非ご覧ください。Kindle版もあります!(著作権の関係で掲載できないので、Amazonの詳細ページを見てください)
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また、ITパスポート試験公式サイトに過去問が掲載されています。ある程度勉強したら過去問に取り組んでみるのもおすすめです。
Webディレクター
資格名 | Webディレクター |
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難易度 | |
重要度 |
「Webディレクター」という資格名で、試験名を「Webディレクション」と言います。Webディレクターの業務を一定以上の品質を保った上で仕事ができる証明になります。
資格取得難易度はやや難しく、アシスタントディレクターの仕事を数年間した後に資格取得をする人が多いです。
Web業界未経験で、本気でWebディレクターに就職したい人はWebディレクターの資格を取得して転職活動に臨む人もいます。この資格を持っていれば転職活動において大きな有利を取ることができます。
Webディレクターを取得するメリット
この資格を持っていればWebディレクターの仕事をこなすことができる証明になるので、クライアント様やメンバーからの信頼につながります。資格を保持していると給与を上げてくれる会社も多いです。
また転職活動においては非常に有利です。自分が就職したい会社の内定難易度が高いのであれば持っておくと良いでしょう。
Webディレクターの勉強方法
「ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック3 Webディレクション 第3版」という参考書で勉強するのがおすすめです。Webディレクションの試験問題はこの参考書の中から出題されます。
参考書の内容はわかりやすく、図も見やすいのでスラスラ学習できました。試験問題もこの参考書から出題されたので、難なく合格することができました。
Webディレクションの試験内容はWeb制作や工程管理はもちろん、分析や集客立案などWebディレクターの普段の仕事内容から出題されます。
Webディレクターとして働いている人でも勉強しないと合格できないようになっています。私は勉強しないで受験したら不合格でした(笑)仕事&この参考書での勉強がおすすめです。
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Webリテラシー
資格名 | Webリテラシー |
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難易度 | |
重要度 |
Webディレクター同様Web検が主催している資格で、資格名を「Webアソシエイト」試験名を「Webリテラシー」と言います。Webリテラシーの方が広く認知されているのでここではWebリテラシーと記述します。
この業界で仕事をしていると
- Webのセキュリティに関する最低限の知識がなかったために情報漏洩を起こしてしまった。
- デジタルコンテンツの権利に対する意識が欠けていたため、他人の著作権を侵害してしまった。
- Web制作の基本的な用語を理解していなかったことが発注ミスにつながってしまった。
などのようなトラブルが起きることがあります。
この資格はWebで仕事をする全ての人が適切に仕事ができるよう、リテラシーに関する問題が出題されます。Webディレクターのみならず、デザイナーやプログラマーも取得している人が多い資格です。
Webリテラシーを取得するメリット
この資格を持っていると、Web関連のリテラシーを理解している証明になります。
仕事をしている上でリテラシーの欠如によるミスは大きなトラブルを引き起こします。資格を取得していなくてもリテラシーは身につける必要があります。
アシスタントディレクターで忙しくて余裕がない方はこの資格の勉強はしなくても良いと思いますが、1人で仕事ができるWebディレクターに昇進したいのであれば、なるべく早いうちに取得をおすすめします。
Webリテラシーの勉強方法
Webリテラシーの勉強方法は「ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック 1 Webリテラシー 第3版」という参考書での勉強がおすすめです。基礎を幅広くカバーしており、この参考書であれば1週間で資格取得ができると思います。
内容がわかりやすく説明が丁寧なので、通勤時間や休憩時間に目を通すくらいで頭に入ります。休日におさらいして勉強すると定着します!
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Web解析士
資格名 | Web解析士 |
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難易度 | |
重要度 |
アクセス解析をはじめとしたWeb関連の解析ができ、デジタルマーケティングを通して事業の成果を導く人材の証明をしてくれるのが「Web解析士」という資格です。
ウェブ解析士とは「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」をまとめた総称になります。ウェブ解析士の資格を受験する人が全体の9割で、上級ウェブ解析士・ウェブ解析マスターは1割程度です。
ウェブ解析士を取得するメリット
ウェブ解析士の資格はアクセス解析やデジタルマーケティングができる証明になります。
制作物の納品から、その後のアクセスまで見るプロジェクトではウェブ解析士を取得しておくと信頼につながります。特に、自社のサイトを担当しているWebディレクターは必須といっても良いレベルの資格です。
ウェブ解析士の勉強方法
ウェブ解析士はウェブ解析士>上級ウェブ解析士>ウェブ解析士マスターの順で取得難易度が高くなります。ウェブ解析士取得までの必要勉強時間は40〜60時間です。
おすすめの勉強方法は「ウェブ解析士認定試験 公式問題集」での勉強です。公式が制作している参考書で、毎年このテキストの内容から出題されます。この参考書をやり込めば必ずと言っていいほど合格できます。
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Googleアナリティクス個人認定資格
資格名 | Googleアナリティクス個人認定資格 |
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難易度 | |
重要度 |
Googleアナリティクス個人認定資格とはGoogleアナリティクスの習熟度を認定する資格です。Googleアナリティクス未経験の人が合格までに必要な勉強時間は10時間程度です!
受験料が無料で先ほどご紹介したウェブ解析士の資格を取得していれば、試験も似た内容なので取得しやすいです。試験は365日24時間、いつでもインターネット上でおこなうことができます。
この資格には18ヶ月の有効期限があり、有効期限が切れると再度試験をおこない再取得する必要があります。
Googleアナリティクス個人認定資格を取得するメリット
Googleの勢力が拡大してきて、今後は今よりもGoogleアナリティクスを解析するスキルが求められてきます。
Googleアナリティクス個人認定資格を取得していれば事業を成功に導いたり、プロジェクトの信頼にもつながります。また、数字の問題が生じた時に解決するスキルが身につきます。試験もそこまで難しくないので、ウェブ解析士の資格を取得したら受験してみることをおすすめします。
Googleアナリティクス個人認定資格の勉強方法
すでに仕事などでGoogleアナリティクスを日頃から使っている人は特に勉強しなくても合格できると思います。
Googleアナリティクスについてあまり理解できていない人は「徹底活用 Google アナリティクス デジタルマーケティングを成功に導く解析・改善のための操作ガイド」という参考書がおすすめです。
Googleアナリティクス個人認定資格の取得だけではなく、実践で使えるノウハウが詰まっています!
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Webアナリスト
資格名 | Webアナリスト |
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難易度 | |
重要度 |
「Webアナリスト」を持っていると、サイトの解析をし、課題を指摘したり、改善方法を提示できるスキルがあることを示します。
未経験者の合格までの勉強時間は30時間ほどで、ウェブ解析士の資格を持っていれば10時間ほどの勉強で資格取得ができます。
Webアナリストを取得するメリット
ウェブ解析士の資格を持っていれば内容が似ているので無理に取得する必要はありません。
Webアナリストの資格をもっているとWebアナリスト職に就きやすくなります。データの解析や課題の指摘などを専門でおこなう人です。
Webアナリストの平均年収は約350万円で、Webディレクターよりかはやや低めです。ただ、解析を専門でやりたい方やWebディテクターを辞めたくて資格を取り転職する人もいます。
Webアナリストの勉強方法
「JWA公認 Webアナリスト検定 公式テキスト」での勉強がおすすめです。テストを作っているJWAが制作している公式テキストで、出題範囲を網羅しています。
文字が多めで通勤中など疲れている時は頭に入らないので、私は寝る前の30分で勉強をしていました。KIndle版もございます!
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Google広告認定資格
資格名 | Google広告認定資格 |
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難易度 | |
重要度 |
Google広告認定資格とはGoogleが公式に公開している広告に関する知識を証明するものです。
科目が「検索」「ディスプレイ」「ショッピング」「動画」「アプリ」「測定」の6科目あり、それぞれに合格することでその分野の知識保持を証明できます。
各科目の内容
検索 | 入札方法やマッチタイプに関する知識 |
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ディスプレイ | ターゲッティングやリーチ数に関する知識 |
ショッピング | ECサイトで売上を伸ばすための知識 |
動画 | Youtubeなどの動画広告に関する知識 |
アプリ | アプリキャンペーンの構成や計測に関する知識 |
測定 | トラッキングやアトリビューションに関する知識 |
Google広告認定資格を取得するメリット
知識の証明ができるのはもちろんのこと、最新知識を勉強を通じて身につけることができます。
Google広告認定資格には1年間の有効期間があり、取得から1年経つと失効するため再取得する必要があります。Googleのアルゴリズムは日々変化しているので、1年おきにしっかり勉強できるという見方もできます。
また代理店が運用スキルと専門知識の証明ができるGoogl Partnersバッチの要件を1つ満たすことができます。Google Partnersに関しての詳細はこちらをご覧ください。
Google広告認定資格の勉強方法
Googleは日々アップデートを繰り返しており、それに伴いGoogle広告認定資格の問題は頻繁に大きな変更があります。
おすすめの勉強方法は毎日受験してみることです。1日1回の受験制限はありますが、複数アカウントを作れば2回以上受験もできるので実際に問題を解いてみることをおすすめします。5回程度受験してみれば各科目合格できると思います。
入社までに必要な資格は?
これを読んでいるあなたがWebディレクター未経験であり、Webディレクターに就職や転職を考えているのであれば「ITパスポート」と「Webリテラシー」の取得をおすすめします。この2つの資格は入社1年目で取得したり、入社前に取得する人が多いです。
また、「ITパスポート」と「Webリテラシー」は資格手当を出してくれる会社も多いです。入社前に取得してしまうと資格手当が出ない会社もあるので注意してください。その際は入社前に勉強しておくと良いでしょう。
資格の勉強方法
今回ご紹介した資格の取得方法で効率が良いのは「仕事をしながら勉強する」ことです。私は仕事のわからないことを参考書で調べてみるのが一番頭に入りました(笑)
あとは寝る前や出勤前に参考書を読んでいました。勉強記録をスマホにつけ、資格取得の信頼と資格手当をモチベーションに日々勉強をしていました(笑)1日の平均学習時間は1時間ほどでした。
個人的に資格の勉強の時に使っていたのは原田隆史さん監修の「目標達成ノート」です。勉強時間を記録でき、高いモチベーションを保ったまま勉強を継続できました。
この手帳はプロジェクト進行やスケジュール管理にも使えます。まさにWebディレクターのための勉強手帳だと言えます!
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まとめ
今回はWebディレクターにおすすめの資格についてご紹介しました。Webディレクターに必須の資格はありませんが、「ITパスポート」「Webディレクター」「Webリテラシー」は必須レベルの資格になっています。
他の資格は自分が専門にしている仕事や時間の余裕を考えて取得してみてください!なにかわからないことがございましたら、TwitterにDMやリプライをいただければご返信いたします!