私はWebディレクター職で働いて10年目になりますが、私が思う現在のWebディレクターに必要なスキルは「ヒューマンスキル」と「ビジネススキル」の2つに分類できると思います。
今回はそれぞれについて詳しくご紹介し、未経験の方でもスキルを習得できるよう学習方法まで教えます!
ヒューマンスキル
Webディレクター職は一緒に働くデザイナーさんやプログラマーさんの仕事やスケジュールの管理であったり、会議では司会を務めることもあります。気遣いができたり、リーダーシップを発揮できたりとヒューマンスキルが求められます。
ヒューマンスキルが求められる場面
- 企画・提案
- 手伝い
- 会議
- 飲み会
飲み会を上手におこなう事もメンバーと仲を深めて仕事をうまく進める上で大切だったりします。私の会社ではプロジェクトが終わったら必ずと言っていいほど飲み会があります(笑)
コミュニケーションスキル
ヒューマンスキルを伸ばすために最も大事なのは「コミュニケーションスキル」です。Webディレクターに必要なコミュニケーションスキルとは誰とでも仕事をうまくやっていけるという事です。
この業界の人はみんな穏やかで優しい人が多いですが、中には馬が合わない人がいたりします。そういった人とうまくやっていくスキルも求められます。
私も入社当初は対人恐怖症で、人と話すのが苦手でした。次の章で私なりの克服方法をご紹介します。
コミュニケーションスキルの習得方法
Step1 本で勉強する
人と会話するのが苦手という人は一度本を読んでコミュニケーションとは何かを学ぶのがおすすめです。私が読んだコミュニケーションの本の中で一番勉強になったのは「人は話し方が9割」という本です。
この本を読むと、コミュニケーションを理解し実践に移してみようという気持ちになります。びっくりするほど、人との関係を上手にできます。
Step2 同じ趣味の人が集まる場に身を投じてみる
私はバレーボールとポケモンカードゲームが趣味だったので、社会人バレーボールサークルに所属したり、対人でポケモンカードをしていました。
趣味の合う人との会話は弾みやすいですし、社会人バレーボールもポケモンカードも年齢層が広く、良い経験ができました。
初対面の人と話すという経験が大切で、難しいなと思う人は自然と話が出てくる共通の趣味の場所に行ってみるのがおすすめです。
3.練習したことを実際に仕事でやってみる
ある程度学習できたら仕事でもコミュニケーションをとってみましょう。学習する前よりも自然と言葉が出てきたり、対人関係がうまく行いき、仕事がスムーズに進みます。
マネジメントスキル
Webディレクターは良い制作物を作るため、作業を効率化するためにチームメンバーに仕事を割り振り、進捗管理する必要があります。
リーダーシップをとりながら、ひとりひとりが適切な仕事量で良いパフォーマンスを発揮するために工夫する必要があります。
マネジメントスキルの習得方法
マネジメントスキルの習得方法として一番手っ取り早いのは「Webリテラシー」の資格を取ることです。Webリテラシーの資格を取ることで、デザイナーやプログラマーの仕事内容を理解することができます。
仕事内容を理解すると、時間のかかる仕事や仕事の難易度が理解でき、マネジメントに役立ちます。
Web業界未経験者がWebリテラシーの資格取得にかかる勉強時間は約30時間ほどで、Webディレクターのほとんどが就職1年目には取得する資格です。
また、GoogleドキュメントやSlack、スプレットシートといったマネジメントの手助けをしてくれるツールの使い方を理解すると良いです。最近のマネジメントツールはできることが多く、使いこなせると非常に便利です。
ヒアリングスキル
クライアント様から制作物の要望を聞き出す際にヒアリングスキルが必要になります。ここでどれだけ具体的に要望を引き出せるかで制作物の完成度が決まるといっても過言ではありません。
また、デザイナーさんやフロントエンジニアさんからも、その技術を制作物に実装が可能かどうかも聞き出します。Webディレクターは様々な場面でヒアリングスキルが問われます。
ヒアリングスキルの習得方法
先ほど、コミュニケーションスキル習得方法で「人は話し方が9割」という本をご紹介しましたが、ヒアリングスキル習得には「人は聞き方が9割」という本を読むことをおすすめします。
ビジネススキル
Webディレクターは制作物の進行やメンバー管理が主な役割のため、デザイナーさんやコーダーさんの業務内容の知識が不要と思う方もいるかもしれません。
しかし、納期までの期間を考えて進捗状況の遅いメンバーを手助けすることもあります。その場合を考えある程度のプログラミングやデザインの知識が必要になります。
Web制作の知識
Web制作に関する知識は必須です。デザインやUIなどはデザイナーさんやフロントエンジニアさんが基本的に担当しますが、ワイヤーフレームの制作はWebディレクターの仕事です。
基礎的なWebデザインやワイヤーフレーム制作に自身のない方は「Webデザイン良質見本帳」を読むことをお勧めします。私自身とても勉強になった参考書で、経験がなくても日頃から読み込めば仕事がうまくいきます。
この参考書は写真付きで読みやすくWebディレクターを目指す人にはおすすめの良書です!
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また、Webのアルゴリズムやコンピュータシステムを学ぶ必要があります。仕事では直接使わない知識ですが、これらを理解していないと納品後の制作物でクレームが入ります。
「ITパスポート」という資格を持っていればWebの基礎を理解している証明になります。ITパスポートはWebディレクターのほとんどが就職1年目で取得する資格です。
ITパスポートの資格取得には「いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集」での勉強がおすすめです。私自身この参考書を使って勉強し、短期間の勉強で合格できました。図が適度に盛り込まれており、理解しやすくおすすめです。
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プログラミングの知識
主にプログラミング言語を使うのはプログラマーさんですが、手伝いや仕事内容理解のためHTML/CSSやJavscriptといった言語の知識は必須です。
実際にコードを書けるのが理想ですが、言語の習得には時間がかかります。ひとつの言語を深く理解するのではなく、まずはHTML/CSS・Javascriptの基礎を理解しましょう。
HTML/CSSは「Progate」というサイトで勉強するのがおすすめです。完全無料で使うことができ、ドリル形式でとてもわかりやすいです。
Javascriptに関しては「スッキリわかるJava入門 第3版」がおすすめです。全く知識のない方でも理解しやすく、基礎を理解するには一番効率の良い参考書です。
まとめ
今回ご紹介したスキルはWebディレクターに必須のスキルと言えます。ご紹介した以外のスキルでいうと
- UI/UXに関する知識
- 進行管理能力
- 予算管理能力
- 問題発見能力/解決力
- 分析能力
- Webマーケティングの知識
- 広告・PRの知識
- 企画力
- プレゼンテーション能力
などが挙げられます。上記のスキルは仕事をしながら身につけるのがおすすめです。